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小児のお口の中について
2024.7.01
Contents
こんにちは。赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」歯科医師の多田です。
今回は、小児の口の中についてお話したいと思います。
小児の指しゃぶりについて
子供の指しゃぶりは大人の歯に生え変わってからの歯並びにどのような影響を与えるでしょうか。
基本的に大人の歯に生え変わる前であっても指しゃぶりをする事で骨格が影響を受け、大人の歯に生え変わった後の歯並びに影響してしまいます。
指しゃぶりの癖があっても3~4歳の間には卒業するのが理想的です。
指しゃぶりによって前歯が突出するだけでなく骨格も理想的なU字からV字の骨格になり、舌の収まり位置が下がりそれが癖になる事で外側からの頬圧と内側からの舌圧の力のバランスも悪くなり、外側から歯列にかかる頬圧が大きくなる事でより狭窄歯列が進んでしまいます。
その結果上顎前突や開咬にもつながってしまいます。
では指しゃぶりの癖はどのようにやめさせるのがいいのでしょうか。怒ったり無理にやめさせようとしたりするのではなく、声掛けなどをして徐々に頻度を減らしていく事から始めるのが大切です。
初期う蝕について
初期う蝕とはエナメル質という一番外側の歯質に限局したう蝕です。初期う蝕はう窩を形成しないので穴が空くことはなく、痛いやしみるなどの症状が出る前の段階の為中々自分で見つけ、違和感を訴えることが難しいです。
乳歯から永久歯への生え変わりが激しい時期は磨くのが難しく特にむし歯になりやすいため早い段階でう蝕を見つける意味でも自身でのブラッシング後に仕上げ磨きをしてあげることをお勧めします。仕上げ磨きは全ての乳歯が生え変わるくらいまで続けるのが理想的です。
初期う蝕の特徴としては、歯の表面に粗造感や白斑が見られます。また、乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いためう蝕が象牙質に達しやすいので乳歯の初期う蝕は見付けたら一度歯科医院を受診することをお勧めします。
治療としては初期う蝕の段階であれば削るなどはせずフッ素塗布や機械的歯面清掃などが主な治療となります。
予防としてはシーラント塗布などを行って事前に歯の裂溝を埋めておくと、う蝕になりにくいです。
フッ素の効果について
ではフッ素を塗ると具体的にどのような効果があるのでしょうか。
まず一つ目は歯の再石灰化です。先ほどもお話ししたように初期う蝕などでむし歯の原因菌から出される酸により歯の表面の溶け出したミネラル成分、カルシウムやリンをフッ素によって歯に取り戻す効果があります。
二つ目は歯質の強化です。歯の表面のリンやカルシウムと結びつく事でエナメル質を強くし、歯を溶かす酸への抵抗力を高めてくれます。
フッ素塗布後30分は飲食や歯ブラシ、うがい等はしてはいけません。フッ素が流れると効果が減弱してしまいます。
フッ素を一度塗ったからと言ってむし歯にならないという事ではありません。フッ素は1回よりも繰り返し塗ることでそれらの効果を強く発揮します。なので定期的に検診を受け年に2,3回は塗布してもらうとよりむし歯になりにくい歯を作る事が出来るでしょう。
また日々のブラッシングをしっかりとした上で塗布することが基本であり、日々の正しいブラッシングがむし歯にならない一番の近道です。
お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談ください。
赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分 地域に密着した優しい診療を行っています。