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インプラント治療について
2023.8.02
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こんにちは。
赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」歯科医師 前野です。
今回は、インプラント治療についてお話をします。
インプラントとは?
まずインプラントとは何なのかについて軽く触れていきたいと思います。
インプラントとは骨に埋め込む人工の根(インプラント体)を支えにして、その上に人工の歯(被せ物)を装着したものです。
差し歯は患者さん自身の歯の根に土台と被せ物を入れて終わりですが、インプラントの場合は骨の中に歯の根の代わりとなるインプラント体を埋入してから土台と被せ物を装着します。
インプラント体が骨の中に埋入された後は2~3ヶ月程で骨と強固に結合する為、自分の歯と同様にしっかりと噛めるようになります。
インプラント体はチタン合金やジルコニアで出来ており、金属アレルギーのリスクが基本的には無いと言われております。
また、MRIやCT撮影にもほとんど影響を及ぼすことはありません。
どのくらいの人がインプラントしてるの?
日本のインプラント普及率は欧米に比べて、どの年代もかなり低いです。
どの年代もインプラントをする人は5%未満です。
欧米では国民皆保険制度がない為、基本的には歯科治療は自費となります。
そのため、根っこの治療をして被せ物を入れた歯が、再感染して再び治療しなければならなくなった場合、日本では再治療するケースが多いですが、欧米では抜歯してインプラントを選択する方が多いです。
一度根っこの治療をしてる歯は、再治療をしても治らない確率が高いです。
根の治療後に被せ物を入れて、再治療を行うというのを繰り返せば繰り返すほどどんどん成功率は下がります。
その為、治療が全て自費の欧米の人にとって、治るかどうか分からない根の治療を繰り返すより抜歯してインプラントにして、長く噛めるようになる方が合理的と言えます。
それに対して、日本では基本的には保険で出来てしまうため、成功率が低いとしても根の再治療を行って何とか残すという選択をすることが多いです。
歯は一生ものなので出来るだけ残したいと思う人がほとんどだと思います。
その為、当院でも残せそうな希望が少しでもあれば、基本的には抜かずに再治療を行います。
しかし、残すことでデメリットが大きかったり、リスクが大きい場合は抜歯してインプラントを勧める場合もあります。
インプラントした方がいいのはどういう時?
抜歯して歯を失った時、基本的にはインプラントが第一選択となります。
全身疾患や骨の状態によってはインプラントが適さない場合もある為、インプラントをする前にしっかりと問診や検査を行い、インプラントをする事に対してどのくらいリスクがあるのかを把握する必要があります。
検査等を行い、問題がなければインプラント埋入となりますが、インプラント治療の一番のメリットは他の歯を削らない事です。
他の歯を削ったり、他の歯に負担をかけずに治すことが出来るのはインプラントのみとなります。
治療法の種類は?
歯を一本失ってしまった場合、
骨の中にネジを埋入するインプラント
両隣の歯を削って三本分の被せ物を接着剤で被せてくっつけるブリッジ
隣の歯などに金属のバネを引っかけて支えてもらう入れ歯
この三つの方法があります。
保険で出来るのはブリッジと入れ歯
保険外(自費)はブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。
インプラントの寿命は?
10年間の寿命(残存率)は約96%です。
65歳以上の高齢者では約91%となります。
インプラントは一生ものではなく、人工の歯の部分が噛むことですり減ったり割れたりすることがあります。
被せ物や中のネジの部分だけが割れてしまった場合、被せ物やネジのやり替えだけで済みますが、骨に埋め込んだインプラント体が割れてしまった場合はインプラント体を除去する必要があります。
インプラント体が割れてしまう事は滅多にないですが、被せ物をインプラント体に固定する為のネジは何年も使用していると緩んでくることがある為、定期的なメンテナンスが必要となります。
また、虫歯になる事はありませんが、歯と同じように歯周病にはなるとインプラント体の周りの骨が溶けて抜けてしまう原因となる為、日々のお掃除と定期的なメンテナンスが大切となります。
お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。
赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分
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