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静脈内鎮静法

2023.7.24

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こんにちは。

赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」歯科医師の中山です。

今回は赤羽診療所にて行われている静脈内鎮静法について、大学病院の口腔外科の勤務経験があり、また歯科麻酔科研修を受けた中山が説明させていただきます。

そもそも歯科治療は恐怖や不安の対象で、その割合は20%とも言われています。過去の歯科治療時の苦痛体験が現在の歯科治療の恐怖の形成に影響しているとも言われています。
恐怖や不安の原因には、歯科治療中の痛み、臭い、音、局所麻酔薬そのものなどが挙げられます。これらが誘因となって、血管迷走神経反射や過換気症候群など全身的な合併症を引き起こします。発症時期は、局所麻酔薬前後が多いとされています。

赤羽診療所では、上記のような歯科治療恐怖症の方のほかに、歯科治療により血管迷走神経反射、過換気症候群、パニック障害を引き起こしやすい方、侵襲度の高い口腔外科手術を受ける方などに静脈内鎮静法を勧めております。

では実際どのように行われているのかご説明します。現在、赤羽診療所には3名の日本歯科麻酔科学会の専門医の先生が非常勤として在籍しております。その先生方が静脈内鎮静法のガイドラインに沿った方法で鎮静をかけてくれます。
心電図モニターを装着し、いくつか問診をとったあと静脈に点滴をしていきます。

<静脈内鎮静法に使用する薬剤>
① ミダゾラム
ベンゾジアゼピン系薬剤であり、抗不安、鎮静、抗痙攣、逆行性健忘(簡単に言えば忘れてしまうこと)等の作用があります。ただ薬剤の性質上、長時間の鎮静には不向きな薬剤です。
② プロポフォール
全身麻酔に用いられるプロポフォールは静脈内鎮静法にも使用します。中枢神経系に対して鎮静、催眠作用をもたらします。単独で用いた場合、健忘効果はベンゾジアゼピン系薬剤より弱いです。持続的な投与が必要で、早い作用発現と回復がみられ、調節性に優れています。ただ、注入時に血管痛があるのが欠点です。
③ ミダゾラム+プロポフォール
プロポフォール持続投与前にミダゾラムを少量投与することで、プロポフォールの鎮静と健忘効果の増強、またプロポフォールによる血管痛を抑えることが可能となります。鎮静の維持にプロポフォールを用いるため、調節性が良く、長時間の鎮静でも鎮静終了後の回復が早くなります。

赤羽診療所では③の方法で、より安全な静脈内鎮静法を患者さんに提供しております。

私の場合は、特に親知らずの抜歯や長時間の口腔外科小手術にこの静脈内鎮静法を使用します。麻酔の注射がいつ刺されたか覚えていない。とか、手術中に目を覚まして会話をしているのに全く覚えていない。長時間の手術なのに記憶が全くない。など、患者さんからはなかなか好評なように感じます。

 

お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。

赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分
地域に密着した優しい診療を行っています。

監修者情報

院長・歯科医師

中村

恭隆

平成10年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 勤務
平成28年6月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所 院長就任

赤羽近隣にお住いの方々に愛され、頼っていただける「地元の歯医者」を目指していきたいと思います。 患者さん一人一人の不安や悩みに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけていますので、お口のトラブルやお悩みごとがありましたら、遠慮なくご相談ください。