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唾液について
2023.7.02
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こんにちは。
赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」医局長の塚本です。
今回は、お口の中を湿らせている『唾液』についてお話をします。
みなさんの口の中には、大人で一日に1〜1.5リットルの唾液が出ていると言われています。 牛乳の1リットルパックよりも多いのだと、感心されたのではないでしょうか。唾液の作用
唾液には、様々な作用があります。
消化作用、食べ物を飲みこむ手助け、食べ物を水分に溶かして舌で味わえるようにする働き、口の中の洗浄、殺菌作用、粘膜の保護、おしゃべりのときの潤滑作用など、色々な働きを持っています。
唾液は舌や口の中の粘膜内で作られます。唾液は血液の成分をもとに、水と共に口の中に出されます。重要なことは、材料である血液が必要なことです。血液の量が唾液を作る速度に関係してきます。 唾液が出にくくなると、唾液の重要性が理解できます。たとえば、大勢の人の前で話をしなければならないとき、緊張のあまり口の中が乾いて上手に話せなかったりします。緊張しているときには粘稠性の高い唾液が少し出されるので、口は乾き、粘つきます。逆に、食事の間や食後のようにゆったりとした気分のときには、希薄な唾液がたくさん出されます。みなさんもこのような状態を経験したことがあるかと思います。
歯の再石灰化
歯にとっても唾液は大切なものでもあります。
虫歯菌が作った酸によって歯が溶けて、虫歯になります。歯の表面からミネラルが溶けることを『脱灰』といいます。 脱灰された歯は、唾液に含まれるリン酸やカルシウムによって、再石灰化という修復がなされます。 また、食べ物が入ると、虫歯菌によって口の中全体が酸性に傾きます。唾液は、お口の中が酸性に傾いても、30分程度かけて改善してくれる役割をしてくれています。 唾液の、分泌を促すには、耳下腺、顎下腺、舌下腺を刺激する唾液腺マッサージが効果的です。食事をとる際に、よく咬んで食べることで唾液腺が刺激されて唾液の分泌が増えるようになります。ガムを咬むことも効果的です。 食べ物で分泌を促進するものは、レモンや梅干しなどのすっぱいものが代表的ですが、昆布に含まれるアルギン酸や納豆のポリグルタミン酸も唾液の分泌を促進します。また、セロリやニンジン、アーモンドなども唾液の分泌を促します。まとめ
➀食物を嚥下しやすくする
食べ物は咀嚼されると細かく粉砕され、同時に唾液と混じって、食塊という塊になります。唾液は食べ物を飲み込みやすい塊にすると同時に粘膜の、表面で潤滑剤として働き食塊の滑りをよくしてくれている。②味覚の発見 水に溶解された化学物質が刺激物質となる。 ③緩衝作用 唾液により口腔内の酸、アルカリを中和し中性に保たれる。歯の再石灰化が促される。 ④舌、唇の動きを滑らかにして、発声を可能にする ⑤口腔内と歯を清潔にたもつ 洗浄作用により口臭予防にもなる。
お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。
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