お知らせ
妊婦に生ずる口腔疾患
2022.6.23
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こんにちは。
赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会赤羽歯科 赤羽診療所」の歯科医師の榎本です。
今回は、妊娠期の口腔疾患と歯科治療について説明します。
妊娠期を通じて口の中の病気になる事は珍しいことではありません。
その中でも代表的なものとして虫歯・歯周病があげられます。
つわりなどの吐き気のため歯磨きができずに、口腔内を清潔に保てず、口腔内が酸性に傾き、これらの病気が発生しやすい状況になっているのは事実です。
虫歯・歯周病ともに原因となっているのは口腔内の細菌なので、歯科医師・歯科衛生士から歯磨き指導などを受けて、普段から細菌を除去し、口腔内を清潔に保っていく習慣をつけると良いでしょう。
歯科治療の時期
妊婦の時期は、大きく3つの時期に分けられます。
(1) 妊娠13週まで
(2) 妊娠14~27週
(3) 妊娠28~41週(多少の前後はあります。)
この中で歯科治療に適した時期として(2)の週がすすめられています。
胎盤が形成された後で、胎児があまり大きくなく子宮の血管(大静脈)を圧迫しない時期だからです。
(1)は、つわり・吐き気・痛みや流産の可能性、薬の胎児への影響が考えられます。
(3)は、胎児が大きくなり体勢によっては血管を圧迫してしまうため、早産や前期破水の可能性があります。
薬について
腫れや痛みが強い場合、使用しなければならない状況が出てきて心配になることがあると思います。
このような時に基本的に歯科で使用する薬は抗生物質・鎮痛剤ですが、様々な種類があり、母体・胎児ともに影響が少ない物を選択します。
薬の服用する量や時間も含めて担当医によく相談してください。
麻酔・レントゲン
これらも必要に応じて使用します。
麻酔に関しては注射で行うため恐怖に思うかもしれませんが、痛みを和らげるために必要な時があります。
レントゲンも診断するにあたり必要になる場合があります。
胎児に何か影響しないかどうか心配になることは当然です。
しかし、歯科でのX線被爆量は普段生活していても受ける自然X線に比べ比較にならないほど低いものです。
また、防護エプロンを使用して他の部分へのX線を遮へいするので問題はありません。
以上、時期・薬・麻酔・レントゲンについて書きましたが、妊娠期というのはとても心配になる事が多くなると思います。
何か疑問があったり、心配事がある時はお気軽に担当歯科医師・歯科衛生士にお尋ねください。
赤羽の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所」
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