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インプラントオーバーデンチャーについて
2021.12.08
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赤羽の歯医者 医療法人社団歯友会 赤羽歯科赤羽診療所の歯科医師 前野です。
今回はインプラントオーバーデンチャーについてお話しいたします。
歯科治療の種類
歯を失った場合の歯科治療方法には、大きく分けて入れ歯、ブリッジ、インプラントの三つがあります。
インプラント治療の中にはインプラント体を骨の中に埋入し、その上に被せ物を作るやり方がスタンダードですが、他にもインプラント体だけ埋め込み、被せ物は作らずにそのまま入れ歯を装着してもらうインプラントオーバーデンチャーというやり方があります。
インプラントオーバーデンチャーのメリット
メリットはいろいろありますが、
歯科医師として一番大きいメリットだと考えるのは、インプラントを顎の骨の中に入れることで骨の吸収量が抑えられることです。
自身の歯が残っているのが一番良いのですが、歯がなくなると骨は5年間で約5mm吸収されます。
一番前歯の頭の部分の長さは約1㎝なのでその半分の量の骨が吸収されていくのです。
インプラント本数を少なくできる
歯が一本もない人や少ない人は、外科的侵襲や経済性から臨床上多くのインプラントを埋入できないことが多いです。
このような場合もインプラントオーバーデンチャーを用いる事で少量のインプラントで高い治療効果を得る事ができます。
審美回復
インプラントでは歯並びはきれいにする事は出来ますが、歯が生えている土台である歯茎の形を変えることは難しいです。
インプラントオーバーデンチャーではインプラントを埋入し、その上から入れ歯を装着して使ってもらう治療法であるため、外側の歯茎の膨らみがない場合、入れ歯によって歯茎の膨らみを再現することが出来ます。
老化と共に唇の膨らみが減っていきますが、入れ歯によって膨らみを改善することができます。
また内側の歯茎の膨らみも調整できるため、舌との接触位置を調整し、発音機能の改善を行うことが出来ます。
適切な歯並びの設定
骨吸収が進むとインプラントの埋入位置や方向が制限されるため、適切な咬合や顎間関係を付与することは普通のインプラント治療では難しいですが、インプラントオーバーデンチャーではそれが可能になります。
スムーズな食事
入れ歯を併用したインプラントオーバーデンチャーの方が食事しにくいイメージですが、実際は、インプラントオーバーデンチャーの方が上部構造と口腔粘膜の間が閉鎖されている為、食べ物をを舌、頬、口唇で咬合面に運びやすく、スムーズに食事できる場合もあります。
また高度の顎の骨の吸収に加え、高齢で唾液の分泌量も少なく、口腔周囲の筋力も低下している場合、通常のインプラントではインプラントと口唇の間に食べカスがつまりやすいですがインプラントオーバーデンチャーではそれの改善が可能です。
メンテナンスのしやすさ
老化と共に手の動きや口腔周囲筋の機能は低下します。
そのため残っている歯やインプラント周囲を自分で毎日クリーニングするのは難しくなってきますが、インプラントオーバーデンチャーでは、入れ歯を外して、歯茎からポツッと出ているインプラント体の頭の部分を磨くだけで良いため、日々のメンテナンスが簡単なのでお勧めです。
また、種類にもよりますがインプラントオーバーデンチャーの場合、インプラント体の頭の部分とそれに向かい合う入れ歯の内面は磁石でくっつくため、食事中や会話中に入れ歯が外れてしまうリスクはかなり小さくなります。
お口のことでお困りの方は、赤羽の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 赤羽診療所にご相談下さい。
赤羽歯科赤羽診療所は、JR赤羽駅 徒歩6分 南北線志茂駅 徒歩7分
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