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親知らずについて
2020.7.29
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赤羽の歯医者 医療法人社団歯友会 赤羽歯科赤羽診療所 院長の中村です。
今回のテーマは「親知らず」についてです。
「親知らず」については、よく「抜いたほうがいいですか。」と聞かれたり、抜かなければいけない状態でも「抜きたくない。」と言われたりします。
率直に言えば、少しでも「親知らず」が歯肉より出ているなら若いうち20歳前後、遅くても30歳くらいまでには抜いておいたほうがいいと思います。
なぜなら若ければ「親知らず」の根は完成しておらず、骨も比較的柔らかいため抜きやすく歯科医師、患者双方にとって負担は少ないからです。
現代人にとって「親知らず」は歯として機能しておらず、汚れが溜まる場所になって口の中の細菌を増やす原因となっています。
口の中の細菌数が増える事により歯周病、虫歯のリスクは高まり、その期間が長ければ長い程、慢性疾患である歯周病、虫歯は重症化します。
また「親知らず」が前の歯を押して歯並びが悪くなることがあります。
矯正をする方は矯正に支障があるなら「親知らず」を抜く必要があります。
「親知らず」のよくある症状は周辺の歯肉が炎症を起こし腫れや痛みを生じときにそれに伴い口が開きにくくなります。
このような自覚症状がある時は炎症が強く麻酔が効きづらく、器具も口の中に入りにくいため抜歯は出来ず、炎症を抑える処置を行います。
ある程度炎症が治った段階で抜歯を行いますが、「親知らず」の形態が特殊なものや位置が深く埋まっていたりする場合はレントゲンに加えCTを撮影し3次元的な位置を確認し、安全を確保して抜歯します。
「親知らず」自体には自覚症状が無く、「親知らず」が原因で手前の歯、大事な最後方臼歯が大きな虫歯になっていることもよくあります。「親知らず」がまっすぐ生えていれば手前の歯を抜歯した後、結果としてブリッジを支える歯として使えることはありますが、「親知らず」が原因で手前の歯が抜歯に至るのは本末転倒だと思います。結局「親知らず」を利用したブリッジは、「親知らず」が磨きづらいため長く持ちません。
以上の事から生えている「親知らず」の抜歯は若いうちに抜くことをおすすめします。タイミングを逃して「親知らず」が残っている方や、「親知らず」の状態が気になる方はお気軽に担当医にご相談ください。
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